こんにちは、お湯太郎です。
2023年12月に静岡県の湯ヶ島温泉「天城ベニ屋」に行ってきました。
伊豆半島の真ん中にある湯ヶ島温泉。
東京から約2時間でいける温泉地です。
そんな湯ヶ島温泉に完全に私好みの宿を発見しました。
- 天然温泉100%かけ流しの湯
- 実家のような安心感のある宿
- 自分の畑で採れた安心な野菜
- MAX5部屋の小規模な宿
さらに、ここはとても人情を感じる宿でした。
というのも、一番記憶に残っていることが、
「女将さんと食事のときにずーっと話していたこと」。
民宿を立ち上げた話。
温泉の権利を勝ち取った話。
女将さんの人生が聴こえてきました。
民宿はこんな夜がすごせるのがたまらないよね。
本当に感じのいい魅力的な女将さんでした。
宿の人がいい人だとそれだけで安心感があるし、楽しくなるよね。
ってことでみなさんにもおすすめな宿!
※秋は紅葉が美しい! 11月下旬がピークとのこと
料金は1泊2食で10,000円。
昨今の物価高、、、
未だにこの値段はとてもありがたい。
それではチェックイン!!
部屋:完璧な清掃、落ち着く部屋です
チェックインは15時から。
自動扉は電源が入っておらず手動で(笑)
「もう、ごめんなさいね。」
と照れ臭そうな女将さん。
なんかもう、、、この時点でいい人感が溢れまくり。
とてもよい滞在になりそうな予感!
部屋は2階にあります。
6畳の和室+サンルーム。
サンルームがある部屋って珍しい気がします。
気持ちいい空間。
もともと民家だったのかな。そんな雰囲気。
※別の角度から
窓が多いのでとても明るい部屋です。
そうそう、部屋が綺麗なので女将さんにそのことを伝えると、
「一生懸命掃除したんですよー。」
と満面の笑顔。
あー、とても可愛らしい人だな。
布団は本来セルフらしいのですが、、、
「今、敷いちゃいましょうか?」
はい!お願いしちゃいました。
このざっくり感が民宿の魅力。
布団は、お日様の匂いがして安心感がありました。
とてもよく眠れましたよ!
部屋からの景色はこれ。
景色が特別ってことはないけど、落ち着いた雰囲気は伝わるかなと。
田舎の綺麗な空気は格別です。
アメニティこちら
- フェイスタオル
- 浴衣
バスタオルがないので持参した方がいいかも。
ドライヤーはフロントで言ったら貸してくれます。
歯ブラシは有料で50円。
館内(共用部分)
共用のトイレこちら。
トイレもめちゃくちゃキレイ。
でも、男女共用なので苦手な人は苦手かも。
洗面台はこちら
古いながらもピカピカな館内。
本当に過ごしやすく、いい宿です。
お風呂出た後の昼寝は本当に気持ちよかったな~。
ってことでお風呂も紹介しましょう。
お風呂の概要
お風呂は地下にあります。
宿にお風呂は1つしかないので貸切で利用します。
1つしかないので混んだら嫌だなって思っていたけど、
お湯が熱めなので回転が早く、ストレスなく利用できましたよ。
まぁ、満室になっても5部屋ですしね。(今は満室になるまでお客さんを取っていないとのこと)
利用時間は24時間です。
いつでも入れるのが嬉しいですね~。
温泉の成分表はこちら
- 源泉名:西平泉 湯ヶ島29号
- 泉質:カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
- 温度:46.8℃
もちろん、
加温、加水、循環、消毒なしのパーフェクトなお湯でございます。
女将さん曰く、
温泉は150m先の源泉をパイプで引いていて、
ちょうどいい温度になるのがこの位置。
手を加えていない温泉が自慢なんです!とのこと。
これは奇跡的な立地じゃねーか!!
ってことで、
いざ入浴
お風呂の扉を開けた瞬間、息をのみました。
湯の音しかしない環境に神々しく透き通った美しい湯。
これはテンション上がります。
体感41℃くらいでしょうか。
すっごい気持ちいいお湯。
こんこんと24時間流れ続ける、オーバーフロー。
素晴らしいね。
入っているとよく温まるお湯なので滝のような汗が。
そんな時は、窓を全開にして外気を浴びながらの半身浴&足湯スタイルがおすすめ。
伊豆の山間のフレッシュな空気で露天風呂気分。
ストレスなんて吹き飛ぶこと間違いなしですよ!
※お湯の通り道。常にこの量が入れ替わっているので新鮮ですね!
さらに、ここの温泉も美肌効果を感じました。
余計な角質がなくなったのか、化粧水がグングンはいっていきます。
それこそ肌のトーンと質が改善したような。
で、ビックリしたのが保湿力!
冬だし乾燥していて、眉間を触ると粉っぽかったのですが、
この温泉に浸かってから改善されました。
久しぶりにカサカサではなくモチモチです(笑)
やはり温泉はエステを上回る!
こちらは洗い場。
シンプルかつ清潔。
本当にどこもキレイな宿です。
脱衣所はこんな感じ。
こちらもシンプルかつ清潔。
いやー、本当にいい温泉でした。
そうそう、風呂上がりにライトアップされた紅葉を見に行ったんですが、
ずーっと身体がポカポカでビックリ!!
30分くらい外にいましたが、全然湯冷めしません。
(ライトアップされたスポットまで徒歩1分は便利な立地!)
保温効果もバッチリでなので、眠る前に入ると本当にポカポカなまま眠れましたよ。
すごくよく寝ました。
よく眠れる温泉って本当に最高!
次は夕食!
食事:昔ながらの食事会場で女将さんとのんびり
会場は1階にあります。
昔ながらの気取らない食事処って感じで落ち着きます。
夕食:50年変わらないメニュー
夕食は18時から。
ですが、17時40分には出来ましたとお声が。
なんかいいね、民宿っぽくって全然あり!
50年以上基本的には変わらないメニューとのこと。
派手さはないけど堅実で丁寧そうな品々。
それではいただきましょう!
意識高い系の私の初手は、、、
「ずいきともずくとカニカマの酢の物」
ずいきって始めて食べました。
色んな経験が出来るのが旅行の醍醐味。
これは嬉しい。
ずいき独特の食感と、お酢のサッパリ感がとてもいいね。
初手に最高の一品です。
食欲増進効果◎
となると、温泉宿にはこれだよね。
瓶ビール(大瓶800円)
女将さん分かってるな~。
瓶ビールと同時に「ニジマスの塩焼き」が運ばれてきました。
ビールのアテはこれだね!
「海老の殻をエサにしたニジマスなので栄養抜群で味がいいのよ」
と女将さん。
たしかに、身がふっくらしてて美味しいな~。
塩分を感じたら、ビールで流す。
最高の時間。
あれ
酢の物と焼魚だけでビール空いちゃったよ(笑)
次は煮物。
おぉ~甘めの味付けがなんとも懐かしい味。
実家、、、
いやおばあちゃんの家で従妹達と一緒に食べたあの味だ。
どれもよく煮えていて情景と合うそんな煮物。
昔はさ、煮物なんてって思っていたけど、
大人になった今は最高の相棒。
静岡のお酒でペアリングしていきましょう。(900円)
トッロトロのかぼちゃに口の中で溶ける茄子。
まるでお酒を飲むための煮物。
で、これも最高でさー。
ただの漬物だと思って口直しに食べたら、ちょっと衝撃。
自家製の新鮮な大根の漬物がうますぎる!
煮物に漬物。
新鮮な野菜で呑む日本酒っていいですね。
お新香を口に入れて目を瞑って
「コリっと」
んで、追いかけるように日本酒。
「これだよこれ!」って感じる瞬間に大満足!
お酒があるうちにお刺身も。
普通に美味しいんだけど、
野菜が美味ししぎて、インパクト弱め(笑)
お酒を追加したところで「カレイの煮つけ」をいただきます。
甘めの味付けに生姜の風味。
奇をてらわず、まさに王道の味。
ゆっくり女将さんと話ながら、少しずつつまむ。
あぁいい夜だな~。
これは鉄板焼き。
甘めの中に黒コショウのピリっとした感じがいいねー。
これは米に合うな。
お、しめじもいい食感。
全体的に家庭的な味でホッとするな~。
お米も自家製だって~。
お米が美味しいって幸せ。
冗談抜きで、鉄板焼きだけでお米3杯いけました(笑)
となると、
カレイの煮付けのタレも最後まで有効利用しなければ(笑)
魚の煮付けのタレご飯ってマジで日本人の心だわ。
最高。
〆は、「ずいきと玉子のお吸い物」
ずいきは霜が降ると終わりだから、今日くらいでギリギリかなとのこと。
煮物とは違って茎の部分はシャキシャキしていて食感がいいですね。
上品なお吸い物です。
〆にとてもいいね。
そんなこんなで2時間ゆっくり食事を楽しめました。
冒頭でも書いたけど、女将さんの色々話が聞けて楽しかったな~。
民宿はそんな時間がほんと素晴らしいよね!
とてもいい時間でした。
朝食:自家製の懐かしい気持ちになる朝食
朝食は8時から。
焼魚はほっけ。
自家製玉子焼きに納豆。
おばあちゃん家の朝食って感じがとてもグット。
納豆のネギは、朝、畑で収穫してきたもの。
ネギの臭みが皆無で納豆に爽やかさを加えています。
新鮮なものは違うねー。
焼売は既製品、、、
本当は小松菜で一品作る予定だったんだけど、
畑に霜が降りてダメになってしまったので、急遽焼売にしたんだって。
いやいや残念すぎるよ!
けど、新鮮なものを提供するためにはしょうがないこと。
むしろ信頼できる宿です。
みそ汁はカニ汁。
蟹の出汁がよく出ていて本当に最高!
自家製のお米は相変わらず美味しいし、
言うことない朝食です。
あ、夜に続いてずっと女将さんと話していました(笑)
もう、ほんと優しくていい人。
さて、出発前にお風呂をすすめられたので、
風呂入って帰りますか。
まとめ:人情と人生を感じる宿、こんな一日も素敵だね
最後にこんな人におすすめな宿ってことで締めます。
- 家庭的な味が好き
- 古いながらも清掃が完璧って究極じゃん
- 源泉かけ流しにこだわります
- 自家製の野菜が一番
- 旅は出会いだね
- 静かな環境が好き
- 東京から2時間のショートトリップをしたい
- ここまで読んでくれた人(笑)
1つでも当てはまったら行ってみて!
本当におすすめの宿です。
女将さんの人情、人生にとても学びが多い滞在でした。
人には優しくしないとね、
ってことでおしまい!
こんにちは、お湯太郎です。 2022年11月に静岡県の湯ヶ野温泉「温泉旅館 踊子荘」に行ってきました。 宿の名前の由来は、川端康成の「伊豆の踊子」から! そう、この温泉地は伊豆の踊子の舞台となった温泉地です。 […]