こんにちは、お湯太郎です。
伊豆半島の南部にある伊豆急行下田駅からバスで２０分。
海のイメージの強い下田市ですが、この旅館は山の中にあります。
周辺にはコンビニはおろか飲食店すらありません。
川と山しかないと言っても過言じゃないかも。
まるで昭和の田舎にタイムスリップしたような懐かしい雰囲気の旅館でした。
そんな雰囲気にピッタリの優しくてお話し好きのご夫婦が経営しています。
（本当は息子さんに譲っているらしいが、コロナで暇なのでご夫婦がメインでやっているとのこと）
食事を運んでもらうときの奥様との会話はとても楽しくて、すっかりこの旅館の魅力に取りつかれてしまっています。
宿泊料金は１泊２食付きで１１，０００円。
料理の内容や貸切温泉を考慮すると十分価格以上の価値があるように感じました。
それでは、山間にぽつんとある一軒宿「千代田屋旅館」を写真多めでご紹介します。
アクセス
東京駅からの電車で伊豆急行下田駅へ。
下田駅バスターミナルの５番バス乗り場からは発車しています。
下田駅から東海バスで「横川」バス停に向かいます。
乗車時間は約２０分。乗車金額は６００円と少し高めです。
横川バス停から徒歩３分で「千代田屋旅館」に到着です。
部屋
チェックインは１５時からです。
到着するとまだ宿に誰もおらず、鍵がかかっています。
川を見ながらベンチで待っていると
駐車場から「ごめんね～」声が聞こえます。小走りでくる姿になんかほっこりしました。
チェックインの際に宿泊情報の記入もなく、すぐに部屋に案内してくれます。
「今日は平日なので他にお客さんいないんだよね」とのこと。
本日宿泊する部屋は２階の「うめ」という部屋。
明るく清潔な部屋、７．５畳なので１人旅には十分な広さです。
大きな窓がら見える田園風景が落ち着きます。
部屋でのんびりしていると、奥様がお茶セットを持ってきてくれました。
「今日は旅館全てが貸切なので存分に楽しんでください。」
すごい笑顔で言ってくれたので、なんだか嬉しくなりました。
とても愛嬌が良く、話好きなかわいい女将さん。
あ、けどお茶菓子がないのは残念だったな。
部屋のアメニティとして
- 人数分の浴衣
- バスタオル人数分
- フェイスタオル人数分
- タオルハンガー
- 衣類ハンガー
- 歯ブラシセット
- コップと栓抜き
基本的なものは全て揃っています。
セーフティボックスもありました。
ゆっくりとした時間が流れていいい部屋でした。
思い返してみるとこの旅館すごい好きだわ。
共用部分
トイレ
トイレは1階と２階に２づつありました。
清潔なシャワートイレです。
洗面台
２階の部屋の前にある洗面台です。
お風呂
お風呂は１階に檜風呂と石風呂があります。
今回は1人なので鍵をかける必要はなかったですが、普段は鍵をかけて貸切で使うようです。
源泉温度は６４．７℃と高め目のお湯。
しかし浴槽に湧いているお湯はちょうどいい温度で入りやすい温泉でした。
もちろん、加水、加温、循環ろ過なしの天然温泉。
PHも８．４と癖のない入りやすい温泉です。
こちらは檜風呂。
１～２人用の大きさですね。
洗い場はこんな感じ。
汚れもなく清潔な印象を受けました。
ちなみに、石風呂はこちらです。
個人的には檜風呂の方が好きでそちらにばかり入っていました。
源泉はどちらも変わらないので好きな方に好きに入るのがいいですね。
脱衣所はシンプルなので好印象。
ごちゃごちゃしているとどうしても汚く感じてしまいます。
洗面台にあるドライヤーと櫛はしょぼいので、持参してください。
食事
夕食
夕食は１８時～でした。
部屋食なので奥様が持ってきてくれます。
海鮮は下田産と土地のものなのでもちろん美味しいんですが、野菜がすごく美味しいんです！
左下のとろろはこの辺の山で採れたらしく粘りがすごい。
右端の山芋をすりつぶしたものは上品な味でした。
ジャイアントピーナツは畑で採れたもの、始めて食べたけど美味しかったな。
いいリズムで説明してくれる女将さんと楽しい時間が過ごせました。
女将さん曰く「その辺を走り回っている猪」とのこと。
臭みとかなくて食べやすい。タレはエバラだな。
メインはこれ金目鯛の煮付け。
そのまま食べても良し。
たれと身を白飯にかけてかっこむのも良し。
今まで食べた金目鯛の中で一番美味しかったです。
さすが下田はちがうな～
２合あるお櫃のご飯を完食し大満足な夕飯でした。
朝食
朝食はゆっくりと８時から部屋食です。
朝食も野菜が美味しいんです。
サラダにはロマネスコが入っています。
これも畑で採れるそう。
派手さはないですが、どれも大満足なレベルの高い朝食でした。
もちろんお櫃は完食。
お米は息子さんが作っている自信作だそう。どうりで美味しい訳だ。
まとめ
周辺にはなにもない、伊豆の山間部で見つけた最高の温泉宿でした。
チェックアウトの時間も自由にしてくれました。
「何時に帰るの？」
「決めてないです」
「何時でもいいから駅まで送るからね」
何時でもいいなんてことあります？（笑）
駅まで６００円も浮いたしほんとに最後まで気分よかったです。
なんか獣臭かったのは君がいたからか（笑）。
看板猫には会えなかったので次は会えるといいな。
目の前の綺麗な川で遊ぶこともできるみたいなので、子供にも楽しめると思いました。
本当に最高な旅館でした！
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